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読書、そしてスポーツ

海老沢 泰久
文藝春秋
¥ 700
(1994-05)

秋ですからね(←関係ない)

というわけで最近読んだ本とか。

◎美味礼讃(海老沢泰久)
辻調理師専門学校の創始者・辻静雄氏の伝記的小説。
当時の日本における「フランス料理」に疑問を持ち、
実際にフランスに行って100軒以上の名門レストランで食事をし、
その料理を日本に広めたという。

「彼以前は西洋料理だった。彼がフランス料理をもたらした」
という裏表紙のあらすじの言葉が
上手くそれを示していると思う。

辻氏がフランス料理をもたらしてから
それなりに時間は経ったと思うのだけれど、
私が食べたことのあるフランス料理は
フランス料理だったんだろうか。

確かにそこにはテリーヌもあったけれども
彼が食べているものと比べて
それが本当のフランス料理なのかは甚だ不明だ。

辻氏の言う本物は、
とてつもなく美味しそうだけれども、
私は一生口にしないままかもしれない。

でも実は
新婚旅行の間ずっと、ホテルの食事を食べていて
確かにそれはとても美味しかったけれども
一番、おいしいと感じた食事は
帰国した日に、家の近くのラーメン屋で食べた味噌ラーメンだったりする。

辻氏の友人が言う

「こんな料理は無用のものだ。誰も食べられやしないんだからな。おまえは何の役にも立たないことをやっているんだよ。ラーメン屋のおやじのほうがよっぽど立派さ」

っていうのを実感してしまった次第。笑。

それでも辻氏はすごく運が良くて恵まれていて
幸せな人生を歩んだんだろうと思う。

さておき、面白い本であることは確かなのでオススメです。

◎ぼくのメジャースプーン(辻村深月)
辻村さんの本には独特の雰囲気があるのだけれど
それって日本語の使い方からきているのかなぁ、と。

すごく正しいというかマジメというか優秀な学生さんっぽい日本語に見えるのだけれど
(けなしているわけではなく。読みやすくて嫌いじゃないです)
それによって柔らかくて暖かくて、でもどこか捉えどころのない、でも居心地の良いような
そんな雰囲気がうまく形成されていく。

小学校4年の「ぼく」にはある特別な「力」がある。
使ってはいけないと言われていたのだけれど、
ある事件で心を閉ざした「ふみちゃん」のために、その力を使うことにした…というハナシ。

自分の大切な人を傷つけられたら
犯人にどう復讐するのか。
その“憎しみ”とでも呼ぶべきものをどう消化するのか。

かれこれ30年近く生きてきて
「なんとかして忘れる」みたいな消化方法を
私もいつの間にかそれなりに確立してきたようには思うのだけれど、
もちろん、幸いにも私はそこまでの事件にはめぐり合っていなくて
その消化方法が本当に上手くいくかは分からない。

その方法すら持たない「ぼく」が
必死にそれを探し、飲み込もうとしているのは痛々しくて。
そんなに頑張らなくていい、と言いたくなるけれど
きっとそれでもまた、彼は消化できないだろう。

最後は少し光が見えるラストで、少しほっとする。
一気に読んだのに、すごく印象に残る。
そんな本でした。

*****

変わって、運動会のハナシ。
シーズンですね。

NKのエントリから(後半あたり)。

運動会って単にスポーツするだけじゃなくて
色々な教育的意義があるんだね、ってのと
「集団の中でうまく生きていける子供を育てている」という印象が強い、っていう話。

最近特に気になったことなんだけど、教室の中でこんな会話があった。みんなでやるゲームの説明をしているとき:
先生「さっき、最初にルールを説明しますって言ったけど、どうしてルールを知らないといけないのかな」
A「ルールを知らないと、よくわかんないからあっちで他のことして遊ぼうよってなって、みんないなくなっちゃうから」
先生「うん、そうしたらみんなでできなくなっちゃうよね。ほかにあるかな」
B「ちゃんと聞いてないと先生に怒られる」
先生「先生に怒られる(笑) うん、でもどうして先生は怒るんでしょう」
C「ルールがわからないと、みんなで楽しく遊べないから」
先生「そう!!いい答えだ!そうだね!みんなで楽しく遊べないんだよね。そのためにルールが必要なんだね」

私は、Cみたいな優等生発言は苦手で
「先生に怒られるから」って思いながら
それをそのまま口に出すのは何かが間違っている、という認識はあるから黙っており、
Cの発言を聞いて、なるほどー、っと思っていたタイプです。多分。

まぁでも、会社に入ってからは
「『えー、面倒だからやだー』って、お客さんにメールしといて」って言われて
「いただいた要件を追加しますと、かなりの工数を追加することになるかと思われます。大変恐縮ですが再度ご検討いただけますよう…云々」っていうメールを出したりとか
「『早く返事くれ』って連絡しといて」って言われて
「大変恐縮ですが、ご確認の状況はいかがでしょうか?ご確認が終わり次第、お早めにご連絡いただけますよう…云々」っていうメールを出したりとか
そんなことをしている。

それを小学生のころからやらされてたのかー、とか思った。

もちろん個性を伸ばしたりってのが大切なのは反対しないけれども、
協調性を教えるのも必要だとは思う。
でもここまであからさまに言い回しを教えてた(教えられてた)のか、ってのは軽く衝撃。

さすがに小学校のころ、先生にどう言われたか、なんて覚えてないけれど、
昔からずっとこういう教育だったのか
最近の傾向なのかは気になるところ。

最近こう変わったのなら、それは少し過剰なのでは?と思うし、
先生の質が、とか思わなくはないけれど
きっと私はその変遷をどうこう言えるほど長く生きていない。

ひとつ確かなのは、旅行で(おそらく)増えた体重を戻すために
(怖くて体重計にも乗れない)
何か運動しなければならない、ってことだ。

長文失礼しました。

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