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「育休世代」のジレンマ(中野 円佳)

「隣の部署のあの人は、子どもがいるからって、いつも早く帰っててズルいよね」

私が20代半ばのころだったと思うのだけれど、
新卒で入った会社で、同期の女の子がそんなことを言い出して、
自分の耳を疑ったことを思い出す。

確かその時は
「きっとその分お給料が少なかったりするんだろうし、そういうもんなんじゃない?」
と答えたと思うのだけれども、
その後、私が転職したこともあり、
連絡を取らなくなってしまった彼女は、
今どうしているんだろう。

あの頃は、自分が子どもを産むことなんて想像のはるか上の事象であり、
「仕事と育児をどう両立するか」という難問が存在することすら知らなかった。

それでも、その考え方がいつかきっと自分の首を絞めるだろうということは
直感的に想像がついたし、
それは違うだろうよ、まして隣の部署の、
直接仕事で迷惑をこうむっているわけでもない人に対して言うことではないだろうと
思っていたし、現在進行形で思ってもいるのだけれども、
世の中、そんな考えが意外とゴロゴロしていたりするわけで。

今にして思えば、
残業ができないというだけで、責任ある仕事を一切させてもらえないのはどうかと思うし、
そしてそのためにいつまでもお給料が上がらないのもどうなのって感じだし、
そもそもみんな残業しすぎなんだよ!生産性悪いんじゃないの?残業自慢してる場合じゃないんだ!!


……失礼。興奮しました。


さておき。

こんな、子育てをしている人たちが働きにくいことこの上ないこの世の中で、
どうにもならないジレンマを抱えているワーキングマザーたちにフォーカスしたのがこの本。

自分のことを振り返れば、
子どもを産んでからの方が、仕事を好きになったと思う。

妊娠が分かった段階で、
仕事を続けるのか、辞めるのか、子どもを預けるのか、どうするのかを考え、
私は割とあっさり、仕事を続けると決めたけれども、
それでも、仕事と育児の両立という道を、自分で選んだという
ある種の覚悟のようなものを、あの時決めたんだと思う。

正直、そこでどうするかの選択肢もなく
働き続けることが最初から決まっていたダンナの方が、
仕事に対するモチベーションの維持に苦労しているように見えたり見えなかったり。
男性には男性なりの苦労があるんだろうと思いつつ。

ただ、この自分で選んだという事実にこそ、落とし穴もあって、
「自分で選んだんだから(大変でも頑張るしかない、我慢するしかない)」という
言葉たちにがんじがらめになって、
仕事と育児の間で、毎日必死になりながら、
もがいていたりするわけで。

私は仕事をしながら子育てをするというスタイルが自分に向いていると思うけれども、
本当に子どもを預けてまでする仕事なのか、と自問する日々だし、
逆に、子どもを預けてまでしている仕事なのだから、
胸を張って、ママ頑張ってるよと言えるようにありたいと思ったりもする。

でもでも、それでも、
思ったようにいかなくて、どうにもならなくて、
涙を流したことだって、あるわけだよ、何度も。


何度も何度も。


自分は、自分なりに精いっぱい頑張っているのに、どうにもならないという
「悔しさ」を、
きっと社会を変えていくしかないのに、一体何をどうしていけばいいのか皆目見当がつかないという
漠然とした閉塞感を、
なんと研究し、論文として世に送り出し、本にまでしてくれた人がいる。

全くもって納得の内容で、
そうそうその通りと、首がもげるくらい頷きっぱなしの一冊。
妊娠中から育休中に大学院に通ってこの論文を書いたという
著者の中野さんには本当に頭が下がる。

ベースが論文なので、読みにくいところもあるけれども、
本当は多くの人に読んで欲しい。
ワーキングマザーじゃない人にこそ、読んで欲しい。
何を考えて、どんな気持ちで働いているのか、
少しでも考えてもらうきっかけになると期待したい。

本当はきっと、
ワーママは「精一杯頑張ります」って言って
職場は「期待してるよ。でも無理しすぎずにね」と迎えるというのが
ベストバランスだろうと思っていて、
実はそれは超小規模零細企業ながら、うちの会社のことなのだけれども、
この本を読んで改めて、私は恵まれている、と再確認した次第。

この本に関しては
言いたいことが山ほどあって、
語りたいことも山ほどあって、
ブログのエントリ一つじゃ全然おさまらないのだけれども、
自分の娘の世代にまでこんなワケ分からん世の中を引きずってたら、
それはきっと何かが大きく間違ってしまうと思うので、
ちっぽけな自分だけれども、
ワーキングマザーの端くれとしてこれからも頑張っていく所存です。
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