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1984 フクシマに生まれて(大野更紗・開沼博)

行動する人は、強い。

行動してきた人たちの言葉には力がある。
そんなことを改めて感じた一冊でした。

もやもやと思考の堂々巡りを繰り返しては、
改善案とも愚痴ともつかないことを吐き出すだけの人(要はワタクシ)とは
違うよね、と。

大野更紗さんと開沼博さんをメインに
色々なゲストを迎える鼎談集ですが、
個人的にも興味のある病児保育のNPO法人フローレンスの駒崎さんとか、
同い年なのね!と驚いたり、
そもそも大野さんと開沼さんは年下だしと
自分に呆れたり。

あぁ、私は今まで
どんだけぼんやりと何もせずに、何も目指さずに生きてきたのか、
なんて反省というか懺悔というか。

例えば、駒崎さんは鼎談の中で
(アンシャンレジム(旧体制・旧秩序)の人たちと対立してしまう時に
気を付けていることは?という問いに対して)

以前はわりと闘う姿勢を前面に押し出していましたが、
最近は必要に駆られて調整屋さん的な側面も身につけました。
アンシャンレジームの人たちに対しては、
「こういう新しい仕組みが出てきていますが、あくまであなたがたのやり方がメインですよ。
でも、新しいものもそれはそれであってもいいですよね」と宥めながら、
一報で新しい仕組みのほうをメインにしていく路線を描くという
小狡いやり方をとっています。
誰かを傷つけて旧体制を壊すというよりは、
いつのまにか新しい仕組みに置き換わっているということを狙おうとしています。


と語っている。
これってまさに、私がもやもやと考えていた
団塊の世代のプライドに対して、時代が変わったということを
どうやって認めてもらえばいいのかという問いに対する
一つの答えであるわけで。

これだけが正解であるわけではないけれども、
私が自分の父親だけを相手に、もやっと口論を挑んでは
やっぱり無理だよコイツラ、なんて愚痴っている間に
彼は着実に前に進んでいる。

もう一つ。
ALSという難病のお母様を介護し、日本ALS協会の理事を務める川口有美子さんの言葉。

私は死の自己決定を批判的に見ていますが、
尊厳死の法制化に賛成の人たちは、尊厳死は「権利」だと言っています。
確かに自己決定は権利であるべきなんですよ。
でも、「権利」はすぐに「義務」にしるかえられるから、
そこはほんとうに慎重にやっていかないといけない。

よく分からない病気になって、お金もないし調子も悪い時に、
これからどうするか自分で決めなさいと言われると
「死にます」とか「やめます」とか消極的なことしか決められないわけ。
「みんなに迷惑かけるけど生きたいです」とか、
「生きるためにみなさんの血税を月々これだけください」とか、言えないでしょう?


私は、死というものに対して淡泊な方だと思っていて、
特に“上から順番”の死というものに対しては
「そういうもの」という意識が強くて、
80歳を超えた自分の祖母は、今は元気だけれども、
身体中にチューブをつないでまで、一分一秒でも長生きを、とまでは思えなくて。

尊厳死に対してもどちらかというと肯定的な意見を持っていたのだけれど、
ちょっとこの言葉は効いた。
協調性やまわりの空気を察することを必要以上に求められる
この日本社会で、尊厳死の権利が義務になっていくのは容易に想像がつくし、
権利の強さと怖さを、ちゃんと認識してこなかったのは
幸いにも自分が“普通”に生きられているからだ、ということに
さっぱり気づいていなかった、という至らなさに気づかされた。

そのほかにも興味深い鼎談は多くて、
中でも茂木健一郎さんの「システムを変えることは諦めた」という言葉には
なんというか少しやりきれないものを感じたりもするのだけれど、
最後にもう一度、駒崎さんの言葉を引用して、希望に変えていきたいと思う。

(明治維新の志士は四千人くらい、幕末の人口は四千万人、という話から)
これはすなわち、四千万人のうちの四千人くらいが死ぬ気でがんばれば、革命は起こせるということです。
人口の一万分の一ですよ。今で言えば一万二千人くらい。
一万二千人、僕みたいに社会を変えてやるという人間がいればほんとうに変わるんじゃないかと思うと、
そんなに多いという感じもしないでしょう?
だって、僕のツイッターのフォロワーは三万三千人いるんですよ。


フォロワー33000人のうちの一人として、
私は何かできるんだろうか。
少しでも行動に移せたらいいなんて思いながら、
重たいお腹と重たい腰がなかなか上がらなかったりはするのだけれども。
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