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冠・婚・葬・祭(中島京子)


結婚式とお葬式は、人の人生における二大ワガママだ、と思っていた。

ワガママ、というと大いに語弊はあるのだけれど、
招かれた方が著しく断りにくい、という意味において
相手の時間を自分に対して無理強いする二大イベントだ、なんて。

得てして、結婚式ではなく
遠い親戚だとかのお葬式だったりで
そういうことを感じるものなわけだけれども。

冠婚葬祭なんて四字熟語にしても、
「冠婚葬祭で使えるスーツ」ってのはすなわち
「お葬式に着ていける黒のスーツ」と同義だったりと
20代半ばに初めて友達の結婚式に呼ばれて
髪をセットしたり、キレイなドレスを買ったりと浮かれてた雰囲気というよりは、
堅苦しい、昔ながらの、面倒な、というイメージばかりが先立つ。

けれどきっと、
私がそう感じているお葬式にしたってなんだって、
きっと現代の姿を反映させたものなんだろうなと、
この本を読んでいてふとそう思った。

冠、婚、葬、祭それぞれを取り上げた短篇集。

中島さんならではの少し斜めに構えた視点で
でも、今の時代の空気みたいなものを
すごく上手くすくい上げている印象。

『婚』に出てくるお見合いおばさんとか、
どうしても結婚したい(というか結婚式を挙げたい)40くらいの女の人とか、
今の風潮や傾向を
ありそうだけどなさそうでしょ、というギリギリラインで
皮肉っている感じがなんとも言えず面白い。

時代は変わっていく。

それって当たり前のことで、
「変わる」すなわち「よくなっている」と思いがちだったりする。
つまり、昔より自分たちの方が絶対いいのだ、と
うっかり思い込んでしまいそうになるのだけれど、
単純にすべてそうとは言えないのかもしれないと
こっそり諭されている気持ちになった。

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2011/01/23 2:06 AM, from 藍色









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「冠・婚・葬・祭」中島京子
世はすべてこともなし…とは、なかなか行かない。人生の節目節目で、起こった出来事、出会った人、考えたこと。いろいろあるけど、ちゃんと生きよう。そんな気持ちになる4つの「今」を切り取る物語。 成人式、...
2011/01/23 2:00 AM, from 粋な提案

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